朝3時、ひたすら「スーッ、スーッ」。いちご定植前の白黒マルチカットが始まりました

次の越後姫シーズンへ向けて

朝3時、ひたすら「スーッ、スーッ」。
いちご定植前の
白黒マルチカットが始まりました

外は、まだ真っ暗。
ハサミ一本持って、
8棟分をひたすら切っていきます(笑)

この記事の要点

次のいちごシーズンへ向けて、定植前の「白黒マルチカット」が始まりました。
苺の花ことばでは、1か所につき2本の切り込みを「人」の字のように入れ、千鳥状に定植位置を作っていきます。
収穫が終わってから、苗の片付け、熱消毒、クラウン取り、高設棚の準備などを経て、ようやく定植が近づいてきました。

まずは4コマでどうぞ(笑)

外が真っ暗なうちから始まる、
白黒マルチカットの様子を4コマにしました。

白黒マルチに人の字型の切り込みを千鳥状に入れ、8棟分のマルチカットを進める様子を描いた4コマ漫画

「さあ、やりますか!」

「さあ、やりますか!」

外は、まだ真っ暗。

そんな中、ハサミを持って、ひたすら白黒マルチに切り込みを入れていきます。

何をしているのかというと、

いちごを定植するための
「白黒マルチカット」

です。

いよいよ、次のいちごシーズンへ向けた定植が近づいてきました。

収穫が終わったら、すぐ次のいちごを植えるわけではありません

いちごの収穫が終わると、

「次は苗を植えるだけ」

と思われるかもしれません。

でも実際には、その間にいろいろな作業があります。

苺の花ことばでは、収穫終了から次の定植まで、おおまかにこんな流れで進みます。

収穫終了

苗を片付ける

白黒マルチを剥がす

透明マルチを張って熱消毒

クラウン取り

定植用の位置を準備

白黒マルチ張り

白黒マルチカット ← 今ここ

定植

収穫が終わってから、次の苗を植えるまで。

いちごが一つもないハウスの中でも、次のシーズンへ向けた仕事はずっと続いています。

現在、1棟分の白黒マルチ張りが終了

今のところ、白黒マルチを張るところまでは1棟分終了しました。

そして、その次にやっているのが白黒マルチカットです。

苗を植える位置に合わせて、白黒マルチへ切り込みを入れていきます。

ここで、丸い穴を一つずつ開けているわけではありません。

苺の花ことばでは、ハサミを使って、

の字のような形に切り込みを入れます。

一つの定植位置に対して、2回。

「スーッ」と1本。

もう一度「スーッ」と1本。

それで、「人」の字の形になります。

さらに、その切り込みを一直線に並べるのではなく、

千鳥状に並べています。

写真や4コマを見ると分かりやすいと思いますが、左右の株が交互に少しずつずれて並んでいく形です。

「チョキ、チョキ」ではなく「スーーーーッ」

マルチカットと聞くと、

ハサミで、

チョキ。

チョキ。

チョキ。

と切っているように聞こえるかもしれません。

でも、実際はちょっと違います。

ハサミを入れて、

スーーーーッ。

スーーーーッ。

という感じです(笑)

1本目をスーッ。

向きを変えて、もう1本スーッ。

これで一つの切り込みができます。

そして次へ。

また、

スーッ。

スーッ。

この繰り返しです。

実際の白黒マルチカットはこちら

文章では分かりにくいと思うので、
実際の作業はこんな感じです。

一つの定植位置に2回。「人」の字のように切り込みを入れていきます。

今のやり方になったのも、最初からではありません

ちなみに、この定植方法も、昔からずっと同じだったわけではありません。

これまで、いろいろな方法を試してきました。

いちごを定植してから、あとでマルチを張ったこともあります。

マルチを3つに分けて、その隙間へ苗を植えたこともあります。

今のようにハサミで切り込みを入れるのではなく、穴あけ用の道具を使って一つずつ開けていたこともあります。

やってみる。

作業する。

苗を植える。

その後の管理を見る。

そして、

「ここはやりにくいな」

「こっちの方がいいな」

と、少しずつ方法を変えてきました。

いろいろ試した結果、
今はこの方法が一番やりやすい。

それが、

先に白黒マルチを張り、「人」の字型に切り込みを入れてから定植する方法です。

今までやってきた中では、このやり方が一番調子がいいです。

農作業って「昔からこうだから」で決めなくてもいい

農業って、昔から続いている仕事なので、

「昔からこのやり方だから、この方法でやる」

というイメージもあるかもしれません。

でも実際には、同じ仕事でも方法はいろいろ変わっていきます。

作業が速くなる。

苗を植えやすくなる。

その後の管理がしやすくなる。

結果が安定する。

そういう方法が見つかれば、変えていく。

同じ目的でも、
やり方まで同じである必要はない。

今の方法も、これから先もっといい方法が見つかれば変わるかもしれません。

今のやり方が「完成形」というより、

今まで試した中で、現時点では一番いい方法。

そんな感じです。

そして今年は、これを8棟分(笑)

ということで、今年も、

スーーーーッ。

スーーーーッ。

と切っていきます。

しかも、これを8棟分(笑)

1か所だけなら、あっという間です。

でも、それがずっと続きます。

1か所につき2回。

スーッ。

スーッ。

次へ。

また、

スーッ。

スーッ。

ひたすら、この繰り返しです(笑)

手は動いているのに、頭の中は全然違うことを考えている

そして、ひたすら同じ作業をやっていると、不思議なことが起きます。

手は勝手に、

スーーーーッ。
スーーーーッ。

と動いている。

でも、頭の中では全然違うことを考えています(笑)

最初は、なぜか頭の中でも、

「スーーーーッ。」

「スーーーーッ。」

って言っています(笑)

そのうち、

「一つの切り込みを作るのに何秒かかってるんだろう?」

って、勝手に数え始めます。

1回目。

スーッ。

2回目。

スーッ。

「今ので何秒?」

みたいな(笑)

そのうち、手と頭が別々になる(笑)

さらにしばらく続けていると、今度は仕事とは全然違うことを考え始めます。

このあと何をしようか。

別の仕事をどう進めようか。

昨日のこと。

今日の予定。

そんなことを考えながら、

手だけは、

スーーーーッ。
スーーーーッ。

と動いています(笑)

ひたすら同じ作業をしていると、手と頭で全然違うことをしている時ってありませんか?

私だけかな?(笑)

そして気づいたら、結構進んでいる

そうやって違うことを考えながら手を動かしていると、ふと我に返ります。

そして前を見る。

すると、かなり先までマルチカットが終わっています。

「おっ、
結構進んだな。」

となります。

こういう単純作業って、始める前は、

「まだこんなにあるのか……。」

と思います。

でも、目の前の一つを切る。

次を切る。

また次を切る。

それを繰り返していると、いつの間にかかなり進んでいます。

まあ、まだ1棟。

あと何棟も待っていますけど(笑)

こういう地味な作業が、数か月後の越後姫につながる

白黒マルチカットは、かなり地味な作業です。

ハサミで切る。

次へ進む。

また切る。

その繰り返し。

でも、この「人」の字の切り込み一つ一つに、もう少しするといちごの苗が植えられます。

その苗が根を張って。

葉を広げて。

花を咲かせて。

そして、越後姫が実る。

今やっている
「スーッ、スーッ」が、
数か月後の越後姫につながっています。

そう考えると、本格的に次のシーズンが始まってきた感じがします。

白黒マルチカットが終われば、いよいよ定植

収穫を終えて。

苗を片付けて。

マルチを剥がして。

熱消毒して。

クラウンを取って。

高設棚を整えて。

白黒マルチを張って。

そして今、マルチカット。

ここまでくると、いよいよ定植が見えてきます。

次のいちごシーズンが、
だんだん近づいてきました。

ということで、今日も外が明るくなる前から、

スーーーーッ。

スーーーーッ。

と、ひたすら切っていきます(笑)

PS:

動画や4コマだけを見ると、

「これならすぐ終わりそう」

と思うかもしれません。

私も1か所だけならそう思います(笑)

問題は、これがずーっと続くこと。

そして今年は8棟分。

しばらく私の頭の中では、

「スーーーーッ。」

「スーーーーッ。」

が流れ続けそうです(笑)

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