AIで仕事は速くなった。でも頭が追いつかない。マルチタスクで疲れる理由と「切り替える力」

AIを使うようになって気づいた、新しい仕事の難しさ

AIで仕事は速くなった。
でも頭が追いつかない。
マルチタスクで疲れる理由と「切り替える力」

AIはいくつ仕事を投げても処理してくれる。
でも、人間の頭はそう簡単には切り替わりません(笑)

この記事の要点

人間のマルチタスクは、多くの場合「同時処理」ではなく「高速なタスク切り替え」です。
仕事を切り替えるたびに、「何をしていたか」を頭の中へ読み込み直す必要があります。
AI時代は、AIへ指示する能力以上に「現在地・次の行動・優先順位」を整理する力が重要になります。

「あれ? 今どこで何をしてるんだっけ?」

「あれ?

今どこで何をしてるんだっけ?」

パソコンで仕事をしていると、最近よくこうなります(笑)

原因は分かっています。

同時に、いろいろな仕事を進め過ぎているからです。

本当は、マルチタスクってあまり良くないんですよね。

一つの仕事に集中して、それが終わってから次へ進む。

その方が頭は楽です。

でも、AIを仕事で使うようになってから、少し状況が変わりました。

AIが考えている間に、別の仕事を始める

AIへ質問を投げます。

内容によっては、回答が返ってくるまで少し時間があります。

その時間、ただ画面を眺めて待っているのも、もったいない。

そこで、別のタブを開きます。

そして、そこでも別の質問をAIへ投げます。

1つ目の回答が返ってくる。

内容を確認する。

追加で質問する。

AIが考えている間に、2つ目のタブへ戻る。

そこでも回答を確認して、また質問する。

そして3つ目へ。

4つ目へ……。

気がつくと

10個くらい同時進行

になっていることがあります(笑)

AIからすれば、普通に処理しているだけです。

問題は、人間側です(笑)

複数の仕事を同時に進める中で考え事をする様子

問題は、私の頭の「切り替えスイッチ」

こうなってくると、大変なのが私の頭の切り替えです。

例えば、開いているタブがこんな状態です。

自社サイトの改修
商談会の準備
新商品開発
現在の売上分析
来月のスケジュール
ブログやメルマガ

さっきまで商談会について考えていた。

次の瞬間には、商品の販売方法について考える。

さらに別のタブを開くと、ホームページのリンクを直している。

そして、また元のタブへ戻った瞬間、

「あれ?
今、何をしようとしてたんだっけ?」

となります(笑)

人間は本当の意味で「10個同時」に考えているわけではない

マルチタスクというと、複数のことを同時に処理しているように感じます。

でも、考える必要がある仕事の場合、実際には一つの仕事から別の仕事へ、頭を高速で切り替えている状態に近くなります。

例えば、

商談会。

商品ページ。

新商品。

売上分析。

もう一度、商談会。

という感じです。

ここで問題になるのが、切り替えるたびに、

「これは何の仕事だったか」

「どこまで考えたか」

「次に何をする予定だったか」

を思い出す必要があることです。

仕事そのものだけでなく、
仕事を切り替えることにも
頭を使っています。

行動心理学・認知心理学でいう「スイッチングコスト」

こうした仕事の切り替えには、スイッチングコストと呼ばれる考え方があります。

ある仕事から別の仕事へ切り替えた瞬間、頭も一瞬で完全に切り替わるわけではありません。

前の仕事で使っていたルール。

目的。

数字。

判断基準。

そうした情報から離れ、次の仕事の情報を頭へ読み込み直します。

だから、一回一回は小さな負担でも、

1日に何十回、何百回と切り替えると、
その小さな負担が積み重なっていきます。

「忙しく働いたのに、何だか進んだ感じがしない」

という時は、仕事量そのものだけではなく、切り替え回数が多過ぎる可能性もあります。

前の仕事が頭に残る「注意の残り」

もう一つ、面白い考え方があります。

仕事を切り替えた後も、前の仕事についての考えが頭の一部に残ることがあります。

例えば、商談会の資料を途中まで作っていたとします。

そこから急に、新商品の価格について考え始める。

でも頭の片隅では、

「商談会のあの部分、まだ決まってなかったな」

と気になっています。

完全に次の仕事へ移ったつもりでも、頭の一部は前の仕事へ残っている。

10個タブがあるということは、
頭の中にも10個の「途中」が
残っている可能性があります。

これでは、頭が疲れるのも当然ですよね(笑)

AIによって、人間がボトルネックになる

AIを使うようになって、今まで数時間かかっていた仕事を、かなり短い時間で進められるようになりました。

だから、

「もっとできる」

「これも進められる」

「じゃあ、あれもやろう」

となります。

以前なら、一つの仕事が終わるまで人間が作業していました。

今は、一部をAIへ任せている間に、人間が別の仕事を始められます。

その結果、同時に動かせる仕事の数が一気に増えました。

AIの処理能力が上がるほど

人間の「整理する力」が
ボトルネックになる。

これからは、そんなことが増えていくのかもしれません。

では、頭の切り替えをどうすればいいのか

私自身も、まだ試している途中です。

ただ、最近意識しているのは、頭で覚えておかないことです。

仕事を切り替える直前に、最低限、次の3つを残します。

1.今、何をしているのか

このタブの目的を一言で残します。

2.どこまで終わったのか

考えたこと、決まったことを短く残します。

3.次に何をするのか

戻った瞬間に始める一手を書いておきます。

例えば、

目的:酒まつりの商品構成を決める

現在:苺ブリュレまで決定

次:販売価格を計算する

これだけです。

でも、別の仕事から戻ってきた時に、

「何してたっけ?」

から始めなくて済みます。

私なら「AI待ちリスト」を作る

AIと同時に仕事を進めるのであれば、タブだけで管理するより、簡単な一覧を作った方が分かりやすいと思っています。

仕事 状態 次にすること
商品ページ AI回答待ち 回答を確認して修正
商談会 確認中 商品の優先順位を決める
新商品 アイデア整理 製造先を探す

特別なアプリでなくても構いません。

メモ帳でも、紙でも、スプレッドシートでもいい。

大切なのは、

頭の中にある仕事を、
頭の外へ出しておくこと。

これだけでも、かなり楽になると思います。

同時進行の数に上限を作る

AIが使えるからといって、20個でも30個でも仕事を同時に始めていいわけではありません。

AI側に余裕があっても、人間側には限界があります。

だから、

「今、積極的に進めるテーマは3つまで」

など、自分なりの上限を決めてもいいと思います。

ACTIVE
今進める仕事
WAIT
AI・相手の返事待ち
LATER
後でやる仕事

全部を「今やる仕事」にしない。

これも大切だと思います。

切り替える前に「10秒の引き継ぎ」をする

私が一番簡単だと思うのが、タブを移動する前に10秒だけ使う方法です。

例えば、商品ページの仕事から商談会へ移る前に、

「商品ページの目的は何?」

「今どこまで終わった?」

「戻ったら最初に何をする?」

この3つを一行だけ書きます。

これは、今の自分から、数十分後の自分へ仕事を引き継ぐイメージです。

未来の自分は、
今の自分が考えていることを
全部覚えているとは限りません(笑)

だから、未来の自分へメモを残しておきます。

「終わらせる」ことも重要になる

AIを使うと、始められる仕事の数が増えます。

だからこそ、これから大切になるのは、始める能力だけではなく、終わらせる能力なのかもしれません。

質問する。

回答をもらう。

また質問する。

これだけなら、いくらでも仕事を増やせます。

でも、最終的に、

ページを公開した。

資料を完成させた。

商品を販売開始した。

メールを送った。

そこまで行って、初めて仕事が終わります。

「進めている仕事」が増えることと、
「終わった仕事」が増えることは
別の話です。

これは最近、かなり意識しています。

AI時代に必要なのは「管理する力」なのかもしれない

AIへ良い質問をする力。

AIから良い回答を引き出す力。

もちろん、それも大切です。

でも、それ以上に、これから重要になると思っているのが、

今、何をしているのか。

どこまで終わっているのか。

次に何をするのか。

を整理する力です。

AIによって、人が処理できる仕事量は増えます。

でも、増えた仕事を整理できなければ、今度は人間の頭の中が詰まります(笑)

便利になればなるほど、人間側には「整理する力」が必要になる。

そんなことを最近、強く感じています。

AIと仕事をするときの、私なりの5つのルール

① 同時に積極的に進める仕事を増やし過ぎない
② タスクを変える前に「次にやること」を一行残す
③ AI待ちの仕事と、自分が今やる仕事を分ける
④ 終わったタブは閉じる
⑤ 一日の最後に「終わった仕事」を確認する

特に④。

これが、なかなかできません(笑)

AIは疲れない。でも、人間は疲れる(笑)

AIはいくつ質問を投げても、普通に返してくれます。

疲れた顔もしません。

「ちょっと休ませて」

とも言いません(笑)

だから、こちらもついつい仕事を増やしてしまいます。

でも、人間の私の頭はそうはいきません。

これからAIを使って仕事を速くしていくなら、

速く進める方法と同時に、頭を散らかさない方法も覚えなければいけない。

そんなことを思っています。

……と言いながら、このブログを書いている今も、ブラウザには大量のタブが開いています(笑)

まずは、このブログのタブを閉じるところから始めます。

PS

最近、本当に頭を使い過ぎたなと感じる時は、一度パソコンから離れるようにしています。

数分歩く。

飲み物を取りに行く。

遠くを見る。

そのくらいでも、気持ちが切り替わることがあります。

AIが速いからといって、人間までAIと同じペースで動き続ける必要はないんですよね。

……まあ、その数分後には、また10個くらいタブを開いているんですけどね(笑)

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