この記事の要点 ・いちごの苗は葉っぱを増やせば良いわけではありません。 ・葉欠きをすることで、光や風が苗の中心まで届きやすくなります。 ・家庭菜園では、葉っぱを3〜5枚ほど残す管理がおすすめです。
「ちょっと葉っぱを欠き過ぎたかな? って思ってたけど、いい感じだね!」
そう言いながら、苗を手に取って確認していました。
こちらの苗です。
この苗は、約1週間前に葉欠きをして、葉っぱを1.5枚〜2枚ほどまで減らしたポット苗です。
葉欠きをした直後は、毎回少し不安になります。
「さすがに欠き過ぎたかな……。」
そんなことを考えながら様子を見ていました。
夏の時期のいちごの苗は、とても成長が早いです。
だいたい1週間で、新しい葉っぱが1枚ほど展開していきます。
だから、2週間、3週間と葉欠きをしないままでいると、あっという間に葉っぱが増えていきます。
すると、苗と苗の間がどんどん密集していきます。
葉っぱが増えること自体は悪いことではありません。
ただ、増え過ぎると問題も出てきます。
例えば、葉っぱ同士が重なり合うことで、苗の中心まで光が届きにくくなります。
さらに、風通しも悪くなります。
そうすると、苗が徒長しやすくなったり、病害虫が発生しやすくなったりします。
見た目は元気そうでも、実は丈夫な苗に育ちにくくなってしまうことがあるのです。
葉欠きの目的は、単純に葉っぱを減らすことではありません。
古い葉っぱを少しずつ欠いて、新しい葉っぱへしっかり光を当てること。
そして、苗の中心にある「クラウン」を太く育てることが目的です。
クラウンとは、葉っぱや花が出てくる苗の中心部分のことです。
この部分がしっかり太く育つことで、来シーズンの収穫量にも大きく影響してきます。
今の時期は、葉っぱを展開させながら、古い葉っぱを欠き、根を増やし、クラウンを太くしていくことが大切な仕事になります。
ただし、今回のように葉っぱを1.5枚〜2枚程度まで減らす管理は、苗の状態を見ながら行っています。
例えば、
そんな状態で一気に葉っぱを欠いてしまうと、苗が弱ってしまうことがあります。
最悪の場合、枯れてしまうこともあります。
そのため、家庭菜園などで苗を育てる場合は、少なくても3〜5枚程度の葉っぱを残すのがおすすめです。
その状態を保ちながら、一番外側にある古い葉っぱから少しずつ欠いていく。
これが安全な管理方法です。
葉っぱが多ければ良い苗になるわけではありません。
逆に、葉っぱが少なければ良い苗になるわけでもありません。
大切なのは、その苗が今どんな状態なのかを見極めることです。
必要な葉っぱを残しながら、不要になった古い葉っぱを取っていく。
結局、苗づくりは全部同じやり方ではありません。
一株一株の状態を見ながら、その苗に合った管理をしていくことが大切です。
花ことばの苗も、ここから定植までの間に、葉っぱを展開させ、古い葉っぱを欠き、根を増やしながら、クラウンをどんどん太くしていきます。
今はまだ小さな苗ですが、この苗が冬を越え、春になるとたくさんの越後姫を実らせます。
来シーズンの収穫に向けて、苗づくりはまだまだ続きます。
PS
葉欠きをした直後は、毎回「ちょっと欠き過ぎたかな?」と少し不安になります。
でも、1週間後に新しい葉っぱが出てくると、
「よしよし♪」
ってなります(笑)
単純な性格してますよね(笑)
悩みなんてないみたいです(笑)