春はいちごの分かれ道。栄養成長と生殖成長のバランスが味を決める

From:高橋和樹

「これで終わりだよね!」

クルーと、
いつものように
天気予報を見ながら
そんな話をする。



天気予報を見ると、
最高気温が
12度とか、
15度とか。

いよいよ
10度を
超えてきました。

晴れマークが
数日並ぶ予報を見ると、
確実に
春が近づいているのを感じます。

春が近づくということは、
いちごの生育が
大きく切り替わる時期
ということ。

いちごには、
「栄養成長」と
「生殖成長」
という
2つの成長方向があります。

栄養成長とは、
葉や茎を大きくして
株そのものを成長させようとする状態。

春の気温上昇や日照時間の増加は、
いちごを
栄養成長に
引っ張りやすくします。

すると、
・葉が大きくなる
・草丈が伸びる
・ランナーが出そうになる

一見、
元気そうに見える状態になります。

でも、
栄養成長に
傾きすぎると、
花が小さくなり、
実に回るエネルギーが
不足してしまう。

結果として、
実が大きくなりにくく、
味も薄くなりがちです。

一方、
生殖成長とは、
花を咲かせ、
実をつけ、
子孫を残そうとする成長。

いちごにとっては、
「美味しい実を作る」
ための成長段階です。

重要なのは、
どちらか一方に
寄せることではなく、
栄養成長と生殖成長の
バランス。

春は、
何もしなければ
栄養成長に流れやすい。

だからこそ、
葉の勢い、
花の大きさ、
株全体のバランスを
毎日観察しながら、
水やり、
肥料、
環境を
ほんの少しずつ調整します。

派手な作業はありません。

でも、
この「ほんの少し」の積み重ねが、
最終的に
いちごの甘さ、
香り、
満足感につながっていきます。

春は、
いちごにとっても、
作り手にとっても
分かれ道の季節。

焦らず、
丁寧に。

花ことばでは、
今日も
いちごと
会話をしながら
管理を続けています。

――――――

【ここまでの要点まとめ】
・春はいちごが栄養成長に傾きやすい
・栄養成長が強すぎると実が育ちにくい
・美味しい苺には生殖成長とのバランスが重要
・日々の小さな調整が味を決める

――――――

そして、
こうした管理の積み重ねで育った苺は、
生の苺としても、
加工品としても
花ことばらしい味になります。

ご自宅で楽しむ苺、
大切な人への贈り物として、
ぜひ味わってみてください。


苺の花ことば|越後姫ギフト・加工品はこちら
 

要点まとめ

  • 春の気温上昇はいちごを栄養成長に傾けやすい

  • 栄養成長が強すぎると、花や実が弱くなる

  • 美味しい苺には生殖成長とのバランスが不可欠

  • 日々の「小さな調整」が最終的な味を左右する

  • 花ことばでは派手な操作より、丁寧な観察を重視している