自分は肯定する。でも、やり方は疑う。いちご定植後の手灌水から考えた「仕事が改善する人」の考え方

定植後の手灌水をしながら考えたこと

自分は肯定する。
でも、やり方は疑う。
仕事が改善する人の考え方

「今までやってきたことは、これでいい。」
でも同時に、
「本当にこれが一番いいの?」とも考える。

この記事の要点

定植したばかりの越後姫へ、一株ずつ手灌水をしました。
以前教わった灌水方法と、現在行っている方法は違います。新しい情報を知り、試した結果、やり方を変えてきました。
心理学の研究を見ると、自分を必要以上に責めることより、自分を受け入れながら改善点を見る方が、学習や改善につながる可能性があります。
仕事で大切なのは「自分を疑うこと」ではなく、「自分の方法や仮説を疑えること」なのかもしれません。

まずは4コマでどうぞ(笑)

子どもたちは体育館。
私はハウスで、一株ずつせっせと水やりです(笑)

子どもたちが体育館で遊んでいる間に、定植したいちご苗へ手灌水をする様子を描いた4コマ漫画

「パパ仕事してるから、遊びに行ってて」

「じゃあ、パパ仕事してるから遊びに行ってて。

終わったら連絡するわ。」

と、子どもたちに伝えました。

子どもたちはママと一緒に、苺の花ことばの近くにある体育館へ。

そこは体を動かして遊べるところなので、子どもたちはそっちへ。

そして私は、先日定植したいちごのハウスへ向かいます。

やるのは、

定植したばかりの苗への
手灌水。

です。

一株ずつ、根元に水を与えていく

作業は、こんな感じです。

定植したばかりの越後姫の苗へ一株ずつ手灌水する様子
定植したばかりの苗へ、一株ずつ水を与えていきます。

苗の根元へ、一株ずつ水を与えていきます。

定植した直後は、まだ根が新しい培地へ十分に伸びていません。

これから新しい根を出して、少しずつ活着していきます。

その大事な時期なので、苗を見ながら水を与えていきます。

昔教えてもらった方法と、今の方法は違う

この定植後の灌水。

実は、昔と今ではやり方が違います。

昔は、

「定植してから1週間は、
水だけで灌水してください。」

と教えてもらっていました。

なので、その通りに水だけを与えていました。

当時は、それが一番いい方法だと思っていたんですよね。

誰かに教えてもらって。

自分でも実際にやって。

それでいちごを作ってきた。

なので、その時の自分としては、それが正解でした。

でも、新しい情報を知ることがある

ところが、栽培についていろいろ情報を集めていると、

「こういう方法もあるのか。」

と、今までとは違うやり方を知ることがあります。

そして調べてみて、

「こっちの方が良さそうだな。」

と思ったら、実際に試してみる。

結果を見る。

以前の方法と比べる。

そして良さそうなら、その方法へ変えていく。

今の方法も、
昔の方法から変わってきた結果です。

もし、

「今やっている方法が一番正しい。」

と決めていたら、今も昔と同じやり方を続けていたと思います。

「今までの自分はこれでいい。でも、本当にこれが一番いい?」

私は、こういう感覚を結構大事にしています。

今まで自分がやってきたことを、わざわざ否定する必要はない。

その時に持っていた知識。

その時に教えてもらったこと。

その時にできる方法。

それを使って、一生懸命やってきた。

だったら、

「今までやってきたことは、
これでいい。」

と思っています。

でも、そのすぐ横に、もう一つの考えも置いておきたい。

「でも、本当にこれが
一番いい方法なの?」

です。

自己肯定しながら、同時に自分のやり方を疑う。

ちょっと矛盾しているように見えますよね(笑)

でも、調べてみると、心理学の研究でも、この二つは必ずしも矛盾しないようです。

心理学でいう「自己肯定」は「自分は全部正しい」ではない

まず、「自己肯定」という言葉。

日常では、

「自分を認める」

「自分を好きになる」

という意味で使うことが多いと思います。

心理学には、これに近い考え方の一つとして自己肯定理論(Self-Affirmation Theory)があります。

この理論を1988年に提唱したのが、心理学者のクロード・スティールです。

ここでいう自己肯定は、

「自分の判断は全部正しい」
と思い込むことではありません。

人は、自分自身を

「ちゃんとした人間でありたい」

「価値のある存在でありたい」

と思っています。

その自分の価値が脅かされると、人は防御的になりやすい。

例えば、

「そのやり方、間違ってるよ。」

と言われた時に、

内容を検討する前に、

「いや、俺はずっとこれでやってきた!」

となる。

これも自分を守ろうとする反応の一つです。

自分を守ろうとしすぎると、新しい情報を拒否することがある

2014年に発表された自己肯定研究の大きなレビューでも、

自分の価値や能力が脅かされた時、人はストレスを感じ、情報に対して防御的になる場合があることが整理されています。

つまり仕事で考えると、

「この方法より、こっちの方がいいかもしれません。」

という情報を見た時に、

それを、

「今までの自分を否定された」

と受け取ってしまうと、新しい方法そのものを冷静に見られなくなることがあります。

でも、

「今までの自分には価値がある。」

「その時は、その情報で最善を考えていた。」

と思えていれば、

「じゃあ、新しい方法も見てみよう。」

となりやすい。

つまり、

自分を肯定できることが、
逆に「自分が間違っているかもしれない」と
考える余裕につながる。

ということです。

これは結構面白いですよね。

「自分に優しいと成長しなくなる」は本当?

ここで、もう一つ気になります。

自分を肯定したり、自分に優しくしたりすると、

「まあ、今のままでいいか。」

となって、成長しなくなるんじゃないか?

という考えです。

ところが、これについても面白い研究があります。

2012年に発表された4つの実験では、失敗や自分の弱点に対してセルフコンパッションを持った人の方が、その後の改善意欲が高まる結果が示されました。

セルフコンパッションとは、簡単にいうと、失敗した自分を必要以上に責めず、理解をもって受け止めることです。

実験では、

失敗後に勉強へかける時間が増えたり。

自分の弱点を改善しようという意欲が高まったり。

失敗を繰り返さないために行動しようとしたり。

という変化が見られました。

自分を責めないことと、
改善しないことは同じではない。

むしろ、自分を受け入れた方が、冷静に次の改善へ向かえる場合があるということです。

大事なのは「自分」と「自分のやり方」を分けること

これを仕事に置き換えると、私にはすごく分かりやすかったです。

例えば、以前の灌水方法より新しい方法の方が良かったとします。

そこで、

「じゃあ、昔の自分はダメだったんだ。」

と思う必要はありません。

昔の自分は、その時に知っている方法でやっていた。

でも、今は新しい情報がある。

だったら、今は今の情報で考える。

否定する必要があるのは、
「自分」ではない。

検証するのは「やり方」です。

ここを一緒にしてしまうと、仕事の改善は難しくなるんじゃないかなと思います。

「知的謙虚さ」という考え方もある

もう一つ、今回の話にかなり近い心理学の言葉があります。

それが、

知的謙虚さ

(Intellectual Humility)

です。

簡単にいうと、

「自分の知識や考えには限界があり、間違っている可能性もある」

と認められること。

これは、

「私は何も分かりません。」

と自信をなくすことではありません。

自分の考えはちゃんと持つ。

でも、

「新しい証拠が出れば変えるかもしれない。」

という余白も持っておく。

そんな姿勢です。

知的に謙虚な人ほど「もう一回学ぶ」行動を取りやすかった

2020年に発表された研究では、学生や大人を対象に5つの研究が行われました。

そこで、知的謙虚さが高い人ほど、

難しいことへもう一度挑戦したり。

理解できなかった内容を学び直したり。

失敗後にも学習を続けたり。

といった習得を目指す行動を取りやすい傾向が確認されています。

さらに別の研究では、知的謙虚さが高い人ほど、フィードバックを建設的なものとして受け止めやすいという結果も報告されています。

「自分は間違っているかもしれない」
と思えることが、
学び続ける力になる。

これも、仕事ではかなり重要だと思います。

仕事で一番危ないのは「成功しているから正しい」

仕事を長く続けていると、経験が増えます。

経験があること自体は、もちろん大きな強みです。

でも同時に、少し怖い部分もあります。

「今までこれでうまくいってきた。」

「だから、このやり方が正しい。」

となりやすいことです。

今まで成功してきた方法だからといって、これからも一番いい方法とは限りません。

新しい技術が出るかもしれない。

環境が変わるかもしれない。

品種が変わるかもしれない。

気候が変わるかもしれない。

設備が変わるかもしれない。

働く人が変われば、一番いいやり方も変わるかもしれません。

昨日の正解が、
今日も最善とは限らない。

だから、経験は持っておく。

でも、その経験だけに縛られない。

これが結構難しいんですよね。

「今のベスト」を「永遠の正解」にしない

私は仕事をする時、

「今のやり方は間違っている」

と思いながら仕事をしたいわけではありません。

今は今で、

「これが一番良さそうだ。」

と思ってやっています。

ただ、頭のどこかには、

「これは今のベスト。
でも、暫定1位。」

くらいの感覚を持っていたいです(笑)

もっと良い方法が見つかったら、1位は入れ替える。

それでいいと思っています。

仕事を改善するなら、この順番がいいのかもしれない

今回、いろいろな研究も見ながら考えてみると、仕事の改善はこんな順番がいいのかもしれません。

① 今までの自分を否定しない
その時の情報と経験の中で判断してきたことを、まず受け止める。
② 目的と方法を分ける
守りたいのは「この方法」ではなく、本来の目的や結果。
③ 「もっと良い方法はない?」と探す
今のやり方を正解だと固定せず、新しい情報を入れる。
④ 小さく試す
新しい情報を聞いただけで全部変えるのではなく、まず試して結果を見る。
⑤ 良ければ、自分の正解を書き換える
過去にこだわらず、結果が良い方へ更新していく。

こう考えると、

「自分を肯定すること」

「自分の考えを疑うこと」

は反対ではありません。

むしろ、両方あるから改善し続けられるのかもしれません。

経営する側ほど「自分が間違っているかも」が必要なのかもしれない

これは、自分一人の仕事だけではなく、会社を運営する時にも同じだと思います。

経営する側になれば、判断することが増えます。

そして、自分の判断が組織全体へ影響します。

そこで、

「自分は社長だから正しい。」

になったら危ない。

逆に、

「自分の判断なんて全部ダメだ。」

でも決められません。

必要なのは、

自分で決める。
でも、自分が間違っている可能性も残す。

ことなんじゃないかなと思います。

組織研究でも、自分の限界や間違いを認め、他者の強みを認め、学ぶ姿勢を示す「謙虚なリーダーシップ」は、チームの学習や発言、仕事への関与などと関連することが報告されています。

リーダーが、

「俺の言う通りにやればいい。」

ではなく、

「もっといいやり方があったら教えて。」

と言える。

そういう方が、組織全体としても改善しやすいんでしょうね。

実際の手灌水はこんな感じです

そんなことを考えながら、
一株ずつせっせと水を与えています(笑)

定植したばかりの苗へ、一株ずつ根元に水を与えていきます。

子どもたちは体育館。私はハウス(笑)

そんなことを考えながら、一株ずつせっせと手灌水。

その頃、子どもたちは体育館で遊んでいます。

子どもたちは体育館。

私はハウスで、いちごに水やり(笑)

まあ、これはこれで高橋家らしい休日なのかもしれません。

手灌水が終わったら連絡して、今度は子どもたちを迎えに来てもらいます。

今までを肯定して、今日のやり方は疑ってみる

仕事をしていると、正解が欲しくなります。

「これをやれば大丈夫。」

という答えがあった方が楽です。

でも、本当にずっと変わらない正解って、そんなに多くないのかもしれません。

だから、

今までの自分は肯定する。

でも、
今のやり方は疑ってみる。

私は、このくらいがちょうどいいのかなと思っています。

今日「これが一番いい」と思っている方法も、数年後には変わっているかもしれません。

それは、昔の自分が間違っていたというより、

前より少し学んだということ。

そう考えた方が、仕事は面白いですよね。

PS:

ちなみに今日は、2棟目の定植日です。

このブログを読んでもらっている頃には、ある程度形になっているかな???

まずは苗を植えて。

水を与えて。

しっかり根を張ってもらう。

そして数か月後には、越後姫になる。

今シーズンも、少しずつ前へ進んでいます。

今シーズン最初の越後姫

「初物早期予約」受付中です

今シーズン最初の越後姫の予約受付もスタートしています。

今回は、ご希望に合わせて3つの商品をご用意しています。

定期便は早速お申し込みをいただき、現在の早期価格で残り6名様となっています。

初物早期予約①

自宅用いちご越後姫
もぐもぐパック 2パック

自宅用いちご越後姫 もぐもぐパック2パック

通常価格 税抜3,484円

↓ 早期予約価格

3,300円(税込)

もぐもぐパック2パックを予約する

初物早期予約②

自宅用いちご越後姫
もぐもぐパック 1パック

1パックでのご注文、または2パックより多く注文される方はこちらです。

自宅用いちご越後姫 もぐもぐパック1パック

通常価格 税抜1,204円

↓ 早期予約価格

1,000円(税込)

もぐもぐパック1パックを予約する

初物早期予約③・現在の早期価格は残り6名様

自宅用いちご越後姫
もぐもぐパック1パック定期便

今シーズンから、越後姫を定期的に楽しみたい方のための定期便もご用意しました。

自宅用いちご越後姫 もぐもぐパック1パック定期便

初回

900円(税込)

税抜833円

2回目以降

1,200円(税込)

税抜1,111円

お届け間隔:2週間・3週間・4週間からお選びいただけます。

※別途、クール便送料がかかります。
※現在の早期価格での受付は残り6名様です。
※定期便の早期受付は9月15日までです。
※残り6名様に達した場合は、9月15日より前に現在の価格での受付を終了します。

越後姫の定期便を予約する

一番お得な早期予約価格は9月15日まで

今回は、クーポンコードの入力は必要ありません。

商品ページを開いた時点で早期予約価格になっています。

通常購入の①と②が一番お得に購入できる期間は、

9月15日まで

です。

9月15日を過ぎても予約販売は続けますが、値引き額は少し小さくなります。

定期便③の現在の早期価格での受付は、残り6名様、または9月15日までです。

最後に:

手灌水をしながら、

「昔とやり方変わったな〜。」

と思ったところから、こんな話になりました(笑)

でも、仕事を続けていく上では結構大事なことだと思っています。

昔の自分を否定する必要はない。

今の自分も肯定する。

その上で、

「でも、もっといい方法はない?」

と考える。

これから先も、その繰り返しなんでしょうね。

ということで、今日もまずは目の前のいちごからです(笑)

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