「いちご」の語源ははっきりしない。 『日本書紀』には「伊致寐姑(いちびこ)」、『新撰字鏡』には「一比古(いちびこ)」とあり、これが古形であるらしい。 『本草和名』では、蓬虆の和名を「以知古」、覆盆子の和名を「加宇布利以知古」としており、近代にオランダイチゴが舶来するまでは「いちご」は野いちご全般を指していた。 辞典によっては「莓」が見出しになっていて、「苺」は本字としていることがある。 現代日本では「苺」、現代中国では「莓」を通常使う。 英語のstrawberryは「藁 (straw) のベリー (berry)」と解釈できるが、そう呼ぶ理由ははっきりしない。