一本の滑りが人生を動かした夜

From:高橋和樹

「ジョニーモズレー
金メダル!」

と、
テレビのニュースから
スキー・モーグル決勝の
映像が流れる。

その時は、
長野オリンピックが
開催されていて、

当時の私は
中学2年生でした。

その映像を見た瞬間、

「めちゃくちゃ
かっこいい!」

「これ、
やりたい!」

って、
純粋に思ったのを
今でも覚えています。

当時、
高校でスキー部がある学校を
必死に探したら、

名古屋方面に
1校だけあって、

「高校は
そこに行きたい!」

と親に相談しました。

でも、
家から遠すぎて、
寮生活になるから
無理。

と、
あっさり却下。

じゃあ、
他にどうしても
行きたい高校が
あったかというと、
正直、
なかった。

だから、
現実的に通えそうな
西尾高校に
進学しました。

そして、
高校3年生の
夏休み。

夜中に、
ベッドの上に
寝転びながら、

「大学に行って、
俺は
何がしたいんだろう?」

って
考えていた時、

ふと、
出てきたのが、

「やっぱり
スキーがしたい!」

という気持ちでした。

そこから、
妙高にある
スキーの専門学校へ
進学。

今思えば、

もし、
長野オリンピックの決勝で
ジョニーモズレーの
あの滑りを
見ていなかったら、

自分の人生は
全く違うものに
なっていたと思います。

一本の滑りが、
一人の人生を
動かした。

そんなことって、
本当にあるんだなって。

そして、
今は
冬季オリンピック開催中。

当時の自分みたいに、

このオリンピックを見て、
心を動かされて、

「これ、
やりたい!」

って
思っている人も、
きっと
いるんだろうなぁ…

そんなことを
競技を見ながら
思い出していました。

競技は
変わっちゃったけど(笑)

あの時の自分みたいに、

誰かの心を
そっと動かせる存在。

それが、
今は
スキーじゃなくて、

いちご
なのかもしれません。

何気ない日常の中で、

「おいしいね」
「なんか、よかったね」

そんな一言が
生まれる瞬間を
つくれたら、
それで十分。

密かに、
そんなことを
思いながら、

今日も
畑に出ています。

では、


【この記事のまとめ】
・一本の滑りが、人生の進路を決めることがある
・心を動かされた原体験は、あとから人生につながる
・今は「いちご」を通して、誰かの日常に小さな幸せを届けたい
・派手じゃなくても、心に残る瞬間はつくれる